2016年8月23日火曜日

iruka T6レビュー 〜ウォークモード編<後編>

前編より続く。

「前輪と後輪を平行かつ同軸上にフリーな状態で折りたたんで、転がして運べるようにする」

これがウォークモードの要件ですが、現バージョンの試作(T6)では、後輪が微妙に車体と干渉していて、うまく転がりません。

車輪がフリーな状態ということは、タイヤはもちろんのこと、タイヤと一体で動く箇所のすべて、リム、スポーク、フランジ、車軸、ブレーキローター(irukaはディスクブレーキなので)などが、折りたたんだときに他のどこにも触れていない必要があります。

・・・これが簡単ではないんですよ。

うまく転がってくれない人↓


車輪周りのスペースを広め広めにとって設計すれば無難ですが、逆に広くしすぎると今度は折りたたみサイズが大きくなってしまう。

つまりウォークモードとスリープモードの完成度は、ある程度トレードオフの関係にあるのです。

かといって、運びやすさと収納しやすさ、どちらも犠牲にするわけにはいきません。

折りたたみサイズはそのままに、少しでも車輪周りのマージンに余裕をもたせられるよう、最終試作に向けてミリ単位の微修正を行っています。

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最終試作の打ち合わせのため、あさってからまた台湾に行きます。

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冒頭の写真はモロッコの青い街、シャウエン。の夜。


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