2009年5月13日水曜日

ブータン見聞 その4


ブータン政府は外国人個人の自由旅行を認めていないため、旅行会社を通じてツアーを組まないと入国できない。
また、入国後も寺院やゾンなど公式な場所に入るにはブータン人ガイドの同行が必須。
GNH最大化の重点ポイント「持続可能で公平な社会経済開発」「自然環境の保護」「有形・無形文化財の保護」のため、観光を制限しているのだ。

我々についてくれたガイドは30才の元外交儀典官、Nima。
1週間つきっきりでアテンドしてくれたが、彼がバリバリの仏教徒かつ訪問する先も仏教施設が多いため、いきおいそっち系英単語の知識が増える。

 reincarnation 輪廻
 disciples 弟子、使徒
 cremation 火葬
 monastery 修道院

などなど、はたしてまた使うときが来るでしょうか(笑)。

彼とは色々話したが、意外だったのが、全員敬虔な仏教徒であるブータン人もクリスマスを祝ってパーティーを楽しむとのこと。

へーー。
仏教は寛大な宗教だから他の宗教を排除したりもしないし、イベントごととして楽しむ分には問題ないんだって。
その辺が完全な一神教であるキリスト教やイスラム教との最大の違いなのかも。

これまで、日本人は初詣は神社、結婚は教会、葬式はお寺と宗教的なポリシーがない、なんて言われると少し肩身が狭く思っていたが、別にいいんだと気が楽になった。
考えてみたら、日本には古来、八百万(やおよろず)の神様がいたわけで、6世紀に仏教が伝来したときも「800万が800万1になるだけっしょ。ぜんぜんオッケー」みたいなノリだったのかも。

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写真はタンゴ僧院の少年僧たち。
明日の祭りに備えて餅細工を作ってました。


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