2009年5月11日月曜日

ブータン見聞 その3


ブータンでは国王がものすごく愛され尊敬されている。
皆「うちの王様は最高だ」的なことを言うし、家の中や街中いたるところに国王の写真が飾られている。
スターなのだ。

現国王は2006年に即位した5代目ジグミ・ケサル・ナムゲル・ワンチュク王。
29才のイケメン。
ブータンでの人気もものすごいが、タイでは写真集も発売されたとか。

第二の建国の父ともいえるのが先代4代目ジグミ・シンゲ・ワンチュク王。
1972年に即位して後、GNHの提唱などブータンかくあるべしというビジョンを打ち出し、在位中に自ら絶対君主制を放棄して立憲君主制に移行したり、国会が国王を罷免できる法律を作ったりと民主主義の土台を作った上で58才で惜しまれながら自ら引退・譲位した。
話を聞くだけで、ちょっと感動してしまうすごい王様。かっこいい。

さて、ブータンでは法律上重婚が可能で、この4代目国王もお妃が4人いる。
そしてなんと、お妃4人が全員姉妹。

ちょっとどうよ、と思っていたが、ガイド曰く

「国王は国のためを思って4姉妹全員と結婚したんだよ」と。

つまり、一人だけと結婚すると他の姉妹3人は別の男性と結婚することになり、配偶者側の親族が全員「国王の親戚」になってしまう。もしその中に国王の威を借る欲深い人がいたら、国にとって悪影響こそあれ良いことはない、ということらしい。

なるほど。
こういうのなんて言うんだろう。

毒を食らわば皿まで

違うな。

毒を以て毒を制す でもないし 番町皿屋敷 でもないし。

なんて言うんだっけ?

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写真はパロの街のゾン。寺と県庁と裁判所が合体した建物です。


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