2008年12月16日火曜日

派遣切り


派遣切り。。気の毒だけど、現状では何ともしがたいですよねえ。。。

「現状では」というのは、企業はコストカットしないと生き残れない状況なのに、今の日本ではコストカットを目的に正社員を解雇することは事実上不可能だから。

労働契約法 第16条
解雇は、客観的に合理的な理由を欠き、社会通念上相当であると認められない場合は、その権利を濫用したものとして、無効とする。


欧米ではこのような法律はなく、労働契約は企業と個人の間の契約なので双方から自由に解除できる、というのが基本的な考え方。

だから日本では正社員を削減する場合は希望退職を募るわけだけど、時間も手間もかかる上に残ってほしい人に辞められてしまうなど使い勝手が悪い。
最近のIBMのように半強制的に希望退職を促して事実上指名解雇する企業もあるが(これも陰湿で嫌ですよね)、大多数の会社は派遣をいの一番にカットすることになる。

社会全体の失職リスクは一定なのに、正社員の失職リスクはほぼゼロなので、その分を派遣など非正社員の人たちが過大なリスクを負うことでバランスしている、というのが今の日本。

何か不健全だし、非正社員が増えるインセンティブを設計しないと少子化問題なども解決しないでしょう。

つーことで、労働契約法第16条はもう廃止(失業保険などセーフティネットの強化もセットで検討した上で)。正社員も非正社員も、全員で同じリスクを負って切磋琢磨する。競争力を高めて、会社全体・社会全体の失職リスクを低くする。以上、いいねそれで。

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写真はバルセロナのバルにて、おじさん5人組のお昼ごはん。
オーダーは「豚一頭丸ごと適当に見つくろって」という感じ。
手前から、リブ、なにかの内臓、そして頭。。。
奥にはさらに別の部位が山盛りになってます。食べ過ぎでしょ。


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